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(8)中学受験の総括

 批判的な立場で、今回娘の意向により中学受験がスタートし、
 受験というものに親として体験しましたが、実際その立場になって
 経験してもやはりその考えに変化はなく、今の受験体制はよいとは思えません。

 が、私学を何校か尋ねいろいろな説明を受けたり、中学の年齢的に難しい
 時期の受験より中高一貫に通い、6年間じっくり将来の道のために模索するという
 事の出来る私学選択は、マイナス面でばかりではないという事も経験しました。

 公立私立を問わず子どもの個性や考え、趣向に沿って選択して進める道が
 早く実現できるとよいと思います。公立学校が本気で中高一貫の存在感ある
 プログラムを実践すると営利企業では無いのでかなり充実した学校が
 出来るのではないかと思いました。

 また某学校説明会で
 「現在の中学受験は第一志望校に受かるお子さんは総受験者数の30%以下であり、
 約70%強のお子さんは第一志望校に落ちている」と言っていました。
 それだけチャレンジ校受験は子どもにとって重い負担になっている表れです。

 偏差値をローンと考えると借入限度額目一杯と融資先が提案するそれ以上の特別枠
 まで借りオプションを充実する方は少ないと思います。偏差値というマジックに
 惑わされ進学塾ベースで物事を判断するのではなく、子どもを見極め、
 親の考えの歩調をあわせて、貫いて向かうことが基礎であり大切です。

 早くから進学に向けた進学塾に通うと、それだけより偏差値の高い中学校
 への合格は近づけますが、それはその後の学園生活の基準になるかは別なので、
 進学塾効果で学力が維持されているのか、子ども本来の伸びたチカラなのかを
 見極めも大事です。

 では、参考資料として実際に払った費用を書き出しておきます。経緯は、
 小6より公立学校の補習塾(高校受験に向けた塾)に通っていましたが、
 中学受験を決め、小学校6年生の10月から中学受験対策の為に個別指導に
 変更したその塾費用です。その進学塾には、中学受験のプログラムはない塾です。

  通常塾月額費用 18,000円

  個別指導コース変更後
   10月分   65,769円(週4回1日2コマ)
   11月分   89,925円(週4回1日2コマ+補習)
   12月分   54,756円(週4回1日2コマ)
   冬期講習 136,500円(冬休み期間中週6日3コマ)
    1月分   88,725円(週4-5日2-3コマ)
   塾費   435,675円
   受験料   90,000円(3校受験)
   総額   525,675円

 実質3ヶ月しかない状態で中学受験にスイッチしお世話になった塾講師からも
  「かなり困難」と言われつつこなした3ヶ月でした。今回は当人が決めたことであり、
 早くから万全に準備していたわけでは無いので最初の頃は、全然違うレベルの
 問題というか、見たこともない習ったこともない問題の直面したスタートでした。

 そんな流れから合格の為にコマ数を増やすことを常に進学塾側から面接で言われ、
 こちらの予算と、塾で詰め込み授業で合格してもその後の学園生活は楽しいものでは
 ないだろうと言う判断で、それを都度抑制し、出来る範囲枠で受験し合格すれば
 その学校に通えばよいし駄目であれば、公立に行けばよいというスタンスで進みました。
 
 しかしこういうことを書いていますがこの時期でも間に合うという意味ではありません。
 出来れば早めに判断を下しどう考えるかを見極める必要があると言う意味です。

 今回このような短期間でしたので期間内の子どもの日々の勉強時間は、
 学校のほかに6時間以上を積み重ね、時に朝の3時4時まで延々続けていました。
 私自身も仕事の関係で夜が遅いのですが更にコツコツこなしている姿は、
 遅いスタートとはいえここまでしなければ選べないという「現実」に戸惑いはありました。

 私立中学と公立中学はどちらも同じ子どもの成長の支えであるはずなのに、
 片方の選択を得るために小学校の思い出を犠牲にする今の形はすっきりしない。

 結果、「進学塾に通うから小4からは学校の宿題は出さないでくれ」とか
  「クラブ活動は必修だが受験に関係ないので休ませる」等という理由を突きつけさせる。
 受験日前の「卒業遠足や学校行事はやめてくれ」という抗議まで寄せられる羽目
 になっている。

 この抗議や行動は非常識かもしれないが、その気持ちは経験上わからないではない。
 中学受験のプログラムそのものがそうさせている現実があるからである。

 批判的に望んでは見たものの、現状では公立と私立の壁は、残念ながら
 認めざろうえない事は事実だった。公立中学校に先生として現役勤務し、
 自分の子どもを 「私立中学」に入学させている現実もそれを裏付けている証拠だろう。

 しかし、公立という営利企業ではない優位性を存分に活かし私立に
  負けない取り組みをすれば公立は競争に打ち勝つだけの十分な戦力を
  持っているのではないか?学校内に広告スペースを設けたり、
 体育館にスクリーンを設置し有料で公開する、体育館自体を有償で貸し出したり。。

 バスが単に人を乗せ車内だけの広告だけだったのがバスそのものが
 広告媒体として活用しているように、学校が教育の充実の為に稼ぐことを、反対する
 家庭はないだろう。公立学校に学習を兼ねた子供向けのコンビニがあっても
 よいだろうし、共稼ぎが増えているので、学校そのもので有料であっても
 預かってもらえれば利用者は多いだろう。そこで稼いだ資金で、学校の備品や
 施設・授業プログラムが充実するのであれば、大きな魅力になるに違いない。 

                                                 以上
 

 
 
 
 
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