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秋篠宮皇嗣殿下 みどりの愛護のつどい お言葉
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0 名前:匿名さん:2022/02/26 08:49
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第32回全国「みどりの愛護」のつどい
令和4年2月25日(金)
昨年9月に開催予定であった式典は中止となりましたが,記念植樹式は関係者に限定するなどして開催されました。
記録誌を発行するにあたり,主催者からの依頼によりお言葉をお寄せになりました。】
第32回全国「みどりの愛護」のつどいにあたり,花と緑の愛護に顕著な功績のあった団体として,
「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞された110団体ならびに神奈川県都市緑化功労者知事表彰を受賞された3 1団体の皆様に心からお祝いを申し上げます。
本年は,神奈川県の横須賀市において,
全国からみどりの愛護団体がつどう式典が行われる予定でしたが,
COVID-19の感染状況に鑑み中止になりました。
そのようなことから,皆様にお目にかかり,お話をする機会を得ることができず,誠に残念です。
この困難な状況が一日も早く収束し,皆様とお目にかかれる日が訪れることを切に願っております。
さて,緑は,地球温暖化や災害の防止,生物多様性の保全の場など,
現在直面している地球規模の環境諸問題へ対処する上で,大切な役割を担っております。
また,美しい景観の形成や日々の暮らしにゆとりと潤いをもたらしてくれる存在でもあります。
そして,我が国は緑豊かな環境の中で,四季折々に姿を変える美しい自然の恵みを受け,
それらを背景として数多くの文化を生み,育んでまいりました。
ここ神奈川県は,「三浦半島の丘陵の緑」や「丹沢・大山などの山地」,
「相模湾から東京湾に至る変化に富む海岸線」など多様な自然景観や,
「日本の開国から近代化を彩った歴史的な遺産」など地域資源に恵まれています。
また,そのような豊かな自然環境や地域資源とともに,
「鎌倉彫」や「箱根寄木細工」など,
人々の暮らしに根付いた伝統工芸が継承されてきました。
貴重な緑と,その緑を源とする清らかな水を守るとともに,
新たな緑を創り出し,育てていくためには,
多くの人々がその大切さを理解し,幅広く運動に参加していくことが重要でありましょう。
その意味で,受賞された方々のみどりの愛護活動への取組は,大変意義深いものであり,
皆様の努力に対し深く敬意を表します。
終わりに,多くの人々が緑を守り育てる心を持つとともに,緑豊かな環境づくりが一層発展していくことを祈念し,
第32回全国「みどりの愛護」のつどいに寄せる言葉といたします。