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経口薬の中絶の完了って、どうやってわかるの?
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0 名前:匿名さん:2023/04/22 13:42
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4/21(金) 22:00配信
朝日新聞デジタル
「飲む中絶薬」承認へ、それでも残る課題 ネット上には未承認の薬も
飲む中絶薬の特長と課題
これまで手術しかなかった初期の人工妊娠中絶の方法として、口から飲む中絶薬が新たに使えるようになる。ただ、中絶が長くタブー視された日本では、薬だけではない中絶をめぐる様々な課題も残されている。(後藤一也)
今回承認される薬は、1988年に世界で初めて使われるようになった。米国では2000年に承認され、19年には価格の安いジェネリックの販売も始まった。世界保健機関(WHO)は、初期中絶の安全な方法として推奨している。
1剤目を飲んでから36~48時間後に2剤目を飲む。多くの人は数時間以内に中絶が完了し、国内の臨床試験では、妊娠9週0日までなら2剤目を飲んでから24時間以内に93・3%の人が中絶に至った。
薬による中絶も、体への負担は少なくない。薬による副作用として、多くの人でおなかの痛みがあり、嘔吐(おうと)や頭痛などが起きる場合もある。重い月経より多い出血があるとされる。
まれに、コントロールできないほどの痛みや、長く多量の出血が続く可能性がある。自宅で2剤目を飲んだ場合、こうした症状が夜間や休日に出ることも想定される。だが、日本の場合は初期中絶の大半は、入院設備のないクリニックで実施されているため、夜間や休日の態勢は手薄になる。
まずは慎重に始めるため、厚労省は日本産婦人科医会と協議して、緊急時などの医療体制が整うまで、当面の間は、入院できるベッドのある医療機関でのみ薬が使えるようにする案を検討し、市民に意見を募るパブリックコメント(パブコメ)を実施した。
過去のパブコメは多くても1千件程度だったが、今回は1カ月で1万2千件と異例の数が寄せられた。
中絶そのものに反対する声もあったが、薬の承認には賛成が多く、さらに厳密に管理されれば使いにくくなるとして、より柔軟な対応を求める声も多くあった。英国では妊娠9週6日までなら、遠隔診療を受けたうえで自宅で薬を飲める。
だが、分科会では「国内での使用経験がない」などの理由で、適切な医療体制が整うまでは、医療機関で1剤目を飲んだ後は帰宅できるが、2剤目を飲んでから中絶を完了するまでは、院内待機が必須と判断した。費用は自由診療となるため、医療機関によって異なるが、手術と同じ10万円程度かかるとの見方もある。
一方、医療体制が整った後は院内待機が必須ではなくなるが、分科会では中絶後に排出される胎囊(たいのう)の扱いについて議論があり、「自宅で排出されたときにどうするか、ルールを決める必要がある」などの指摘があったという。厳格に管理するため、薬局で買える薬ではない。メーカーには販売数量を、各医療機関には中絶件数をそれぞれ都道府県の医師会に報告させる。
米国などでは、医療機関を介さずに、飲む中絶薬をネット購入することがないよう呼びかけている。日本でも2018年、インド製の薬をネットで個人輸入して使った20代の女性が、多量の出血やけいれんなどを訴えて入院した事例があった。
同じ成分でも、承認されていない薬の安全性や効果は保証されていない。今回承認予定のもの以外の薬もネット上では売られているため、厚労省は、個人輸入しないよう引き続き呼びかける。
朝日新聞社