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サリーとアンの課題

6 名前:答え 解説:2023/06/11 14:50
サリーは、「アンが勝手にビー玉を「サリーの青い箱」から取り出し、「アンの赤い箱」の中に仕舞ったこと」を知らないわけですから、この課題の正解は「サリーの青い箱」です。
しかし、サリーのお気に入りのビー玉はどこにあるかというと、「アンの赤い箱」の中です。



発達障害児に、「サリーとアンの課題」を聞くと、「サリーは「アンの赤い箱」の中を探す」という答えが返ってくることが多いそうです。
では、なぜ、発達障害児はそう答えることが多いのでしょうか。
この課題での客観的な事実関係は、「(サリーの知らないところで)ビー玉がアンによって、「サリーの青い箱」から「アンの赤い箱」に移されてしまった」ということです。
ですから、最終的にビー玉は「アンの赤い箱」の中にあるということが、この課題での客観的な事実となります。

この課題では、ビー玉が現在どこにあるのかという客観的な事実は、比較的わかりやすいです。
だから、発達障害児の多くは、この客観的な事実を答えがちなのではないかと考えています。


ただし、ここで注意すべき点は、この課題が客観的な事実関係を聞いておらず、サリーの気持ち(サリーが、ビー玉がどこにあると考えているか)を聞いているところにあります。
この課題の肝は、ビー玉が移された事実を、アンは知っているが、サリーは知らないというところにあります。
ですから、この課題で正しい答えを導き出すためには、「ビー玉が移された事実を、サリーが知らない」ということを理解できることが必要になってきます。
ですが、サリーの気持ちを理解するというプロセスが、この課題を難解なものにしています。
それで、発達障害児にはむずかしくなっているのです。
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