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川で遊ぶのは止めれない?
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44 名前:コピペ2/2:2023/07/21 22:31
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>>43
琵琶湖、長良川、多摩川で水難事故が多発している
では、いったい日本全国においてはどの河川や湖沼で水難事故が多く発生しているのだろうか?
河川財団の調査(2003年~2022年)によると1位は琵琶湖で123件、2位は長良川で106件、3位は多摩川で65件だった。
傾向として大都市圏のあるいは地方の中核都市からのアクセスがよく、川遊びや釣りなどのレクリエーションやレジャーの場としてよく利用されているエリアで事故が起こっている。
「利用者数の絶対数が多いことや遠方から利用者による事故が見受けられます。
また、場所の特徴として、夏場のレジャーで川遊び、バーベキュー、キャンプによく利用される中流域の大きな河原のある場所や上流域のキャンプ場付近が『水難事故多発地点』の大半を占めています。事故発生時の利用行動としては、グループで川遊びに訪れて、遊泳や飛び込み遊びをしているうちに事故につながるケースが多いものと思われます」(菅原さん)
また、河川には河川を横断する形で設置された取水堰、頭首工や落差口、橋脚などの構造物があり、付近には複雑な流れや急な深みが潜んでいる場合があるので、飛び込みや転落による事故が多発している。こういった場所には近寄ることがないようにすることが大切だ。
「日本全国でどの場所で水難事故が発生しているか、河川財団では調査し『全国の水難事故マップ』(ttps://www.kasen.or.jp/mizube/tabid118.html)を作成して公表しています。過去に事故がない場所は安全、というわけではありませんが、レジャー計画を立てる前に、活動予定の場所の確認に活用ください」(菅原さん)
河川などにおける中学生以下の「子ども」の水難者数は全体の1/4
報道記事等から河川財団が収集したデータでは、河川での水難事故の年齢は、年齢幅が広い「大人」が約4割を占めるが、中学生以下の子どもは全体の24%になり、小さな子どもの事故の発生率の高さをあらわしている。
「報道等から収集したデータをもとに、幼児・小学生・中学生の川遊びに見受けられる事故パターンを整理しましたが、被災者の年齢が幼児から小学生くらいだと、河岸から転落しておぼれてしまうケースが多く見られます。
幼児や小学校低学年の児童が一人で遊んでいて転落した場合は、初期対応や救助行動ができないケースが多く、転落が死亡事故に直結した事例が多く見受けられます。
中学生になると幼児や小学生の事故で見受けられる転落による事故は少なくなり、かわりに川遊びや遊泳中の事故が増加します。危険箇所や増水時の川遊びによる事故もしばしば見られます」(菅原さん)
子どもたちだけでの川遊びに危険が伴うことがわかるが、大人同士やグループ行動だからといっても安心ではない。
「2003~2022年の間の調査において『同行者あり(グループで行動)』中の事故を、同行者の構成別にみた場合、最も多いのは『大人のグループ』で、全体の1/3(約38%)を占めています。家族連れなど大人に引率されたグループでも事故が多く発生していることから、グループに大人がいても決して安心ではなく、大人・子ども共に安全管理を行うことが重要です」(菅原さん)
また、水難救助行動中の約15%で助けようとした人が被災するといった二次災害が発生している。
「救助行動中に二次災害が発生した場合の特徴的な点は、子どもが含まれるグループでの事故が多くみられることです。すなわち、『家族連れ』」・『中学生以下の子どもだけのグループ』・『大人に引率された子どものグループ』で最初の水難事故が起きた場合、同行者がおぼれた子どもを助けようとして飛び込むなどし、二次災害に至るケースが多くみられます。その場合の二次災害の被災程度の多くは死亡・行方不明となっています」(菅原さん)
このような悲しい事故が起きないように、川の特性を知り、事前の準備をしっかりする必要がある。
取材・文/百田なつき