NO.11255460
田舎でうまくやること
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60 名前:匿名さん:2023/07/25 22:17
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夫の親戚んち(義父の実家、いわゆる本家というやつ)、当主=夫の伯父夫婦が存命の時は凄かった。
元庄屋の家で現在でも豪農と言える家なんだけど、まず本家に通じる田んぼの中の道を入っていくとそこはもう本家の敷地なので、本家の人間と近隣に住む分家の人たち、それと今はなんて言うんだろう、昔で言う「小作」という人たち以外はみんな「余所者」で、外から訪れた人になる。
なのでそこを入っていくと「なんか知らない車が来たぞ」とばかりにワラワラと人が集まってくる。
だだっ広い田んぼの中だから見放題だしね。
車なら見られるだけだけど、タクシーとかで来ようものなら私道の入り口から徒歩だから声までかけられる。
そこは〇〇本家だけどあんた誰?なんの用?って。
そして「本家に知らん人が来た」と伝令が回る。
嘘みたいな話だけど現実だったんだよね。
私が結婚して数年で相次いで伯父夫婦が亡くなり、息子(夫の従兄)が継いだんだけど、その後は随分雰囲気も変わった。
当然といえば当然だけど近隣の年寄りも徐々に亡くなって代替わりしていくから、そういう空気も薄れていったというか。
若い人たちはさほど警戒心もないのか、半農で会社員って人も多いようで日中ずっと畑仕事してる人も減ったようで、知らん車だの人だのに興味もないらしい。
私はもう15年くらい訪れてないから夫から聞いた話だけど、そういえば本家のお嫁さんと昔何度か話したけど、自分はこの土地に生まれてるから何とかなってるけど、街の人とかだととても本家になんて嫁いでくるのは無理だろうなと言ってたっけ。