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財産の疑問
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1 名前:匿名さん:2023/10/22 21:56
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相続欠格についてご説明させていただきます。法定相続人は、遺産を相続します。しかし、親を殺した子供がその親の遺産を相続できるというのは常識的におかしいことですよね。そのようなひどいことをした子供には相続させないことを相続欠格といいます。
相続欠格とは、一定事由に該当する相続人の相続権を奪うという制度です。別のページで「遺留分」という項目をご説明させていただきましたが、この「相続欠格」は「遺留分」まで奪います。
つまり相続人の相続権を完全に奪います。また、一度相続欠格に該当するとその相続人の資格を永遠に奪いますので、相続権が復活するということはありません。もっとも、剥奪されるのは相続人のみですから、代襲相続は起こります。
このように、相続欠格とは相続権を遺留分もろとも全て奪う制度ですから、相続欠格に該当するためにはそれ相応の欠格事由が必要になります。