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育てたように子は育つ
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347 名前:匿名さん:2024/04/20 12:04
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ずーっと違和感があったが、整理が付いた。
何が嫌だったのかというと、「子育ては親が基本」という姿勢。
子どもが育つ過程においては、もちろん家庭環境が大きいが、長じるにつれ、園、学校などの教育環境や地域環境、それぞれの人間関係、社会的な立場、制度的な立ち位置などなどが大きく関与するようになる。
重要な要素としては、本来持っている能力や特性があるし、性別や健康状態も加味される。
こういった様々な要素が絡み合って人は育ち、成長していくのだが、それを「家庭が基本」の一言ですべてひっくるめて一要素に責任を求めるような極めて単純な思考。
いわば、勧善懲悪的な、物事を善と悪に分けて、よくないことはすべて悪の存在の責任であると決めつけるようなシンプルすぎる世界観。
「親が育てたように育つ」にこめられた、親一点集中主義。
世の中も、人間も、とても複雑な存在だし、十把一からげに捉えることなど到底できないし、ましてや幸不幸が家庭の在り方ひとつで特定されるなんてことはあり得ない、単純すぎて。
人の在り方は、多岐にわたる、個々で違いすぎる。
にもかかわらず、これだけ何度でも「幸せは家庭が基本」的なことを連呼するのは、それにすがることで精神的な安定を得る人だからなのだろう。
その単純さを、自分の内部に抱え持つだけなら、ある種の自慰行為とみなせばいいだけなのだが。
連呼して他者に押し付け、それを受け入れない者は子育てに自信がないのだろう、妬んでいるのだろうとまでいう単純思考にうんざりするのだな。
まあ、なぜこんなに何度も言うのか、本人もどうしても言語化できないらしいが。
自己の内面を見つめたらどうかね。
多少は成長できるかもしれんよ。