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今日のあさイチテーマは「優しさ」
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41 名前:匿名さん:2025/03/19 17:33
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金子みすゞさんの言葉も現代では小馬鹿にされちゃうんだ(泣)
金子みすゞ「こだまでしょうか」が持つ言葉の力
2024年08月30日
人生
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10代半ばから詩をつくりはじめ、童謡雑誌に作品が掲載されるようになるも、26歳で自ら命を絶った童謡詩人・金子みすゞ。代表作の「私と小鳥と鈴と」「大漁」など遺された500篇余りの作品は、いまなお多くの人たちに愛されています。その金子みすゞの代表作“こだまでしょうか”を、児童文学作家の矢崎節夫さんに紐解いていただきました。
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「もう遊ばない」っていう。
そして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
* * * * *
512篇ある金子みすゞの詩を俯瞰(ふかん)した時、全篇を優しく包み込むような作品がこの『こだまでしょうか』ですと、私はずっと言い続けてきました。
それだけに今回の東日本大震災を受けて、CMでこの詩が流れたと聞いた時は本当に驚きました。
この詩で私が注目したいのは、「こだまでしょうか」という呼び掛けに「いいえ、誰でも」と答えている末尾の一文です。
よいことも悪いことも、投げ掛けられた言葉や思いに反応するのは「こだま」だけではなく、万人の心がそうだとみすゞは言っているのです。