NO.12606905
複雑な家庭環境って? 千葉の事件
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40 名前:匿名さん:2025/05/13 16:00
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>>39
刑事政策を含む社会政策に関する国際的な評価研究プロジェクトである「キャンベル共同計画」(Campbell Collaboration:C2)によると、少年犯罪者に対するスケアード・ストレイト・プログラム」と「犯罪者に対する認知行動プログラム」の二つが比較されています。
「少年犯罪者に対するスケアード・ストレイト・プログラム」は刑務所生活の過酷さに加え、非行の延長線上にある受刑者の実態、つまり非行少年にとっての自分たちの来来に直面させるものです。
少年たちに、非行を続けることの問題性を自覚させる反面教師的なショック療法です。
これは,一見とても効果的に見えますが、エビデンスはこのプログラムが単に効果がないばかりか、むしろ再非行を促進するなど有害であること示します。
一方,「犯罪者に対する認知行動プログラム」は、犯罪者や非行少年に特有の「自分ばかりが非難されている」「悪いのは自分ではなく周りの連中だ」といった被害的で歪んだ認知の問題性を理解させ、そうした認知パターンを修正すると同時にその認知に基づいた行動(例えば怒りの表出)を変容させるためのスキルを反復訓練によって身につけさせようとするプログラムでする。
地道で根気のいる指導で、派手さはないけれど、エビデンスはこのプログラムが再犯防止に有効であること示しています。
これらの研究結果に基づいた新しいカナダの刑事政策は大きな効果を上げ、世界中から今注目されています。刑事政策の専門家が世界的に取り組んだ研究の結果、とりわけ厳罰化が少年犯罪にむしろ有害であるという指摘は無視するわけにはいかない側面ではないでしょうか。