NO.6661635
しまうま、飼い主はどうしてたの?
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27 名前:長文になってしまいました:2016/03/24 10:55
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>>1
乗馬クラブ勤務者です。
といっても事務なので、実際に馬の扱いに長けている訳でもないですが、毎日馬に囲まれてるので、馬のことは多少なりともわかります。
元主さん、本当に乗馬経験者でしょうか。
馬を扱ったことがある人が「溺れないように頭上げてやれ」なんて簡単に言えることが驚きです。
クラブでは馬を何頭もお世話してますから、うちみたいな小さいクラブでも、年に1〜2頭はしんでしまう馬もいます。
中には可哀相に安楽シさせなければならない馬もいます。
どんなに人間に慣れている馬でも、やっぱり生シに関わるようなときって、野生というか本能が出ます。
抗うんです。しんでしまうことに。
体力もなく、なすすべもなく、力ないままおとなしくしんでしまう馬もいれば、安楽シなんてしてたまるかと言わんばかりに最後の最後に抵抗して暴れようとする馬もいます。
馬の首振りって、すごいですよ。乗馬経験者ならおわかりですよね。
下手すれば、あの首振りがモロに体にあたったら、人間なんてふっとばされますよ。
だからブラシ掛けなどのお世話するときは、馬房の中で首(頭)を左右からつなぎとめているんです。
飼い慣らした馬ですら、そういうことがあります。
ましてや今回は調教もされていない、野生のままに近いシマウマです。
きっと、あの場にいた獣医さんが、池の中でぐったりしてきたとしても、近寄るなという指示を出したんだと思います。
昨日、職場でも話題になってたけど、うちにもしシマウマ調教してくれと依頼されても困るな…と言っていました。
シマウマの経験なんてないし、でもサラブレッドやクォーターホースなどと違って人間に慣れる種ではないという知識もあるし…ということで。
馬とシマウマじゃ形が似てるだけでぜんぜん違うといっても過言じゃないです。
馬の専門家と言っても、シマウマの専門家じゃないです。
乗馬クラブの人らしい人もあの場にいたようだけど、正直、何が出来たか…自分の持ってる「馬」に対する知識で色々試みたんでしょうが、それが全く「シマウマ」には通じなかった、ということじゃないでしょうか。
しんでしまったとき、辛かったと思いますよ。
獣医さんも。
あの場にいた、誰よりも自分たちは「専門家』(に近い立場)だったのに、結局しなせてしまったんだから。
獣医さんて、人間の医者と違って、対象の動物の命の選択をしなければならない事が多いです。
人間の勝手、都合ですけどね。所詮。
人間の都合で、ぶっちゃけころすという選択をしなければならないことも多々あります。
だからといって、水の中でぐったりしていき、今にも溺れそうなシマウマ、最後まで助けたいと思ったと思いますよ。
だけど慣れていない、怯えきってる、そしてしぬことに力振り絞って抵抗してる野性の動物ですからね。そりゃ慎重になりますよ。
テレビで見てる側はそこまで見ないでしょう。
私も元主さんが再三言ってる、件の映像も多分見ました。
色んな意味で可哀相でした。
そもそも人間社会に連れて来られなければ、こんなことにならなかったのに。
元スレで誰か言ってたけど、責められるべきなのは捕まえられなかっただけじゃなくしなせてしまった警察や獣医さんじゃなく、管理できなかった乗馬クラブ関係者と飼い主の動物園関係者でしょう。
内情がわかるだけに、私もとっても胸に来る出来事でした。
つい、長くなってしまってごめんなさい。