NO.6685532
25人に1人は
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17 名前:国家資格:2017/04/25 15:41
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>>1
20数年前のテレアポの話です。
小さい子がいる主婦に電話をかけ「在宅での仕事」を依頼。
そのためには国家資格が必要。
教材代40万円は仕事をすれば元が取れる。
食いついてきた人の前に立ちはだかる「主人の反対」。
「〇〇さん、内緒でローン組んで資格を取って、高額なお仕事しましょう。ご主人を見返してやりましょうよ」
「そうよね!!」
「同封の申込書に署名捺印して送り返して下さいね」
「分かったわ!私がんばる」
なぜ、引っかかるのかと思うでしょう?
判断力もあるし、頭も良い主婦たちが。
毎日のように電話すれば姑の愚痴や子育ての悩み、なんでも聴いてくれるアポインターに心を開く。
最初はうんざりしていた電話も最後には心待ちに。
「昨日どうして電話してくれなかったの?待ってたのに」。
会社の指示は
「未成年と年寄りに電話するな」。
「精神疾患を抱えていそうな人、話が通じない人(判断力に問題あり)もダメ」
高学歴で子どもがいる30代〜40代の女性がメインターゲット。
女性アポインター達も学歴はなかなかのもの。
頭脳戦に長けている。
ひとつひとつ疑いの言葉を潰してゆく。
良心的な人を装う。
契約が取れると高額の報酬が振り込まれる。
契約が取れないアポインターはひと月で解雇。
成績の良い人は社内で優遇される。
月100万円アポインターがゴロゴロ居た。
最高額は25歳、ひと月250万円。
アポインター同士、仕事帰りにデパートに繰り出す。
値段を見ないでお買い物。
今度の旅行どこ行く?
そうねえ、ハワイでぱーっと遊ぼうか。
いいわねえ、私、お小遣い200万持って行こうかな。
そうね、私もそのくらい持っていくわ。
20代の娘たちの会話が弾む。
彼女たちに良心はあったか?
あるとすれば、親族をリストからはずしていたこと。
インターネットなどない時代。
皆に「お手元のリストに〇〇さんっていませんか?私の従姉妹なので削除してください」
「あった!危ない。電話するところだったわ」
こんなやりとり日常茶飯事。
でも、25人にひとりではない。
なぜって友達や親を想う優しさはあったから。
(架空の話です。すべてフィクションです)