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「anone」のハリカみたいな子
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1 名前:そのね:2018/02/15 11:06
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広瀬すずのドラマ「anone」のヒロイン、ハリカ。
あの子って、つまり発達障害のある子って設定ですよね?
幼い頃、周囲の子と同じことができず空気が読めなくて、親に「ハズレの子」と疎まれて周囲から隔離された森の中の更正施設に入れられた。
昨夜の放送では、亜乃音さんの孫のハルトの言動を見て、「私と同じだ・・」と言ってる。
ハルトの「雨には音は無いよ。雨の音がするんじゃなくて、雨が地面や物に当たって音を立ててるんだよ」みたいな物言いや独特のたたみかけるようなしゃべり方、学校で周囲に馴染めないということ。
母親である玲が、亜乃音さんからハルトを「すごく魅力的な子ね」って言われて「何も知らないから、そんな事が言える。あの子のことでどれほど周りから責められてきたか・・」とか言いながら、ハルトの面倒をこまやかに見ている様子・・
鋭い感性やセンスを持っている感じ。
ハルトも典型的な発達障害の子に見える。
けれど、現在のハリカの様子に発達障害の特性は見られないように感じます。
確かに、ネットカフェに寝泊りする生活をしていて特殊清掃のバイトをしながら暮らしてたっていうのはある意味社会からドロップアウトした生活とは言えるだろうけど、それはべつに彼女の今の状態が招いている生活ではない。
かつての経歴からおそらくまともに学校に行けていなくて、身よりもない(のか、親から縁を切られているのかわからないけど)から、やむを得ずそういう生活になってだけで、現在のハリカ自身はちゃんと空気が読めるし他人の心情も理解できるし仕事もちゃんとできる。
ごく普通の、おとなしいけど繊細な優しい心をもった少女・・という感じに描かれています。
これって、作者は発達障害は大人になったら治るって思って書いているのかなぁ・・
発達障害は、病気じゃなくて生まれつきの障害だから基本大人になっても治ることはないんだけど・・
訓練とか経験値を上げることで、多少周りに合わせることができるようにはなるけど、基本的な部分は変わらないんです。
空気が読めないとか、大多数の人とは違うものの感じ方をしてしまうという部分とか。
このドラマは、普通とちょっと違う部分とか弱さとか人に言えない事情とか、様々なものを抱えながら生きてる人々に光を当てて、人間の優しさや絆を描いてる感じで、その世界観はすごく好きです。
私自身発達障害の子どもがいるので、そういう子の苦しさや生きにくさとか、その子に関わる人間の心情とかすごくよくわかるし、ドラマを見ていて共感できる部分も多い。
だけど・・というか、それだけに・・というか、ハリカの描写にちょっと違和感があるんですよね。
これって、脚本の人物設定のせいなのか、それとも広瀬すずの演技のせい?
発達障害の人を身近で知ってて、このドラマを見ている方、なにか違和感を感じませんか?