NO.6832226
実父75歳の病気
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7 名前:自分語り:2017/01/06 18:28
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>>1
うちの父が亡くなったのはもう十年前(68歳)だけど、何したかというと何もしなかった。
まあ実際には何もしなかったわけではないけど、自分の中では何もできなかったという思いしかない。
何か変だと思ったのが正月、大酒飲みの父が酒を飲まないし好きなツマミも食べなかった。
同居の姉夫は飲まない人なので、うちの夫がたまに顔出したときに一緒に飲むのが何より楽しみにしてくれてたのに。
母に聞くと、最近食欲が無いらしいと言う。
絶対におかしいから医者に連れて行けと言っても、行きたがらない人なので無理。
そこで母と姉と私とで半ば無理矢理連れて行ったら、胃がん。すでにステージ4。一応開腹してみるけど転移が見れるので厳しいと。
父に嘘ついて手術を受けさせ、お腹開いてみたらすでに同しようもない状態で、4〜6時間かかる予定だった手術が30分で終わった。
それから父が家に帰れたのは一度だけ。
父の弟夫婦と母、姉一家と私一家で温泉に一泊旅行に行った。
前日に一時退院してきて、私と当時小学生の子供二人も実家に泊まって大勢で過ごした。(夫は仕事だったので翌日参加)
帰宅するなり具合が悪くなって即再入院。それからは早かった。
夏になった頃、亡くなってしまった。
私にできたことは、なるべく顔を出し、子どもたちにもできるだけ会わせたことくらい。
介護も看病もあまり必要なかったから、とにかく時間作って病院に詰めてた。そのために仕事もやめた。
どっちかというと母の手助けという意味合いのほうが大きかったかもしれないけどね。
亡くなる前、意識がなくなってから二週間頑張ったんだけど、男性看護師さんに「意識がなくなっても患者さんは分かるんですよ。できるだけ声かけてあげて、手や足をさすってあげてください」と言われたので、そのとおりにしてた。昔話をしながらひたすら骨と皮だけになった手やむくんだ足をさすってた。
とにかく早かったので、泣く暇なんてなかったな。
葬式中も泣くどころじゃなく、やっと泣いたのは色々終わって三週間ぶりに自宅に帰ってお風呂に入ったときだった。
何もできなかったけど、何ができたんだろう。
いや、できたことなんていくらでもあったんだろうけど、思いつかなかった。
父は何をしてほしかったかな。たまに化けて出てきてくれないかなと思うよ。十年たった今でもね。