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発達障害ってなんなんだろう
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45 名前:匿名さん:2019/11/01 11:36
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確かにね、ここからここまでは「普通」でここから先は「発達障害」だときっちり線引きできるものではないんだよね。
片方の端っこが真っ白で、もう片方が真っ黒で、白から黒までがグラデーションになっている帯を想像したらわかりやすいと思う。真っ白の人間はいないし、真っ黒の人間もいない。
そのグラデーションのどこかの位置に誰もがいるわけで、一番多くの人が属している辺りのラインが「普通」で端っこに近づけば近づくほど「障害」の程度が重くなるイメージ。
では、なんで「発達障害」とくくるのか?というと、実際の日常の社会生活の中で困難が生じているかどうか?が一つの基準にはなると思う。
苦手だったり嫌いなことでも、がんばればできるなら「普通」。
ちょっと時間かけたりやり方を工夫すれば克服できる程度なら「グレー」だろうし、どんなに頑張っても難しいから他のことで補うしかないとなれば「障害」になる。
努力だけではどうにもならないんです。「違うやり方」が必要。
ただ、その人を取り巻く環境によって大きく違ってもくる。
自分に合った仕事や居場所を選んで、周りにいる人がその人の特性を理解してうまく対応してくれる環境で生活できるのであれば、おそらく特に「障害」という扱いをしなくても「個性」ととらえて問題なく生きていけるけど、「みんなと同じ方法で同じことができないとダメ」という環境にいれば、同じにできない人は「障害」となってしまうよね。
例えばさ、目の見えない人に仕事のやり方を書いた書類を渡して「ちゃんとよく読んでやりなさい!」っていくら言い聞かせても無理でしょ?本人がどんなに一生懸命読む努力をしても、見えないものは見えないんだから。
では、その人ができるようにするためにはどうしたらいいか?と言ったら、言葉で説明してあげるとか点字の説明書を用意するとか、健常の人とは違うアプローチが必要だよね。
どんなに「ちゃんと読みなさい!!」って叱っても、無駄だよね?
そういうことなんだよ。
発達障害は見た目にわかりづらい障害だから、理解を広めないと盲目の人に向かって「ちゃんと読め!」と怒鳴るのと同じようなケースがいっぱい起きてしまうの。
ちゃんと理解してその人に合った工夫や対応をすればできることでも、理解が無いがためにできなくて、叱られ続けることで心を病んだり反社会的な行動に走ってしまう人もいるんだよ。