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NO.6624862

阪神淡路震災経験された方

5 名前:生き埋め:2010/01/27 09:41
>>1
神戸の一番ひどいところで被災しました。
アパートで一人暮らしだった私は生き埋めになり、助けてくれと叫び続けたけれど誰にも届かず、諦めかけた頃5時間ほどして、自衛隊や警察ではなく、近所のおじさんたちに掘り出してもらいました。
命が助かった理由は、コタツの側で寝ていたから。
コタツが落ちてきた二階の天井や壁から身を守ってくれたんです。

自分が生きている実感を感じる間もなく、幸い無傷だったため、パジャマのまま隣近所の生き埋めになってる人たちの救出に必死になり、死体を毛布に包んで道端に置いたり、けが人を病院へ連れて行ったりしました。

近くの入院設備もある個人の外科病院は患者が道路まで溢れ出し、医者も看護師もパジャマで働き、死体の側で家族が号泣する姿が今も忘れられません。
ドラマのような話ですが、「お父さんを先に見てー!」と叫ぶ家族の側には、もう息の絶えた男性が横たわり、看護師さんが泣く泣く「生きている方が優先になりますので...」と言っていたのを覚えています。
経験の無い人には本当にドラマのような話だと思いますが...。

次の日避難所から家の側に戻ってみると、そこで必死に救出作業をしていたのは埼玉県警の警察官でした。以来、埼玉県警の背中の文字を見ると今でも涙が出るんです。

そして、もっとも恐ろしいことは、職場の近くが見渡す限り一面焼け野原になり、知り合いが、焼ける家の中で父親が声だけで「早く逃げろ」と叫んで、家族は泣きながら逃げたという話でした。
もう、地獄です。そう、まるで空襲の後の「はだしのゲン」の世界でした。

私の実感ですが、地震で一番重要なのは「家の耐震」と「家具の転倒防止」です。
どんなに「物」を備えていても、家がつぶれてしまえば持ち出すどころか命が確保できません。懐中電灯なんてなんの役にもたちません。
阪神大震災の時は頑丈なマンションでも隣の家からピアノが壁をぶち破って飛び出て来た家もありました。

マンションなら家具の転倒防止、戸建なら耐震と家具の両方、これはもう最重要課題です。
それが出来て初めて「物」の備えが役に立つような気がします。 

長々とすみませんでした。
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