NO.6625446
さかなくん
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7 名前:さかなのなみだ:2010/11/12 19:04
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>>1
さかなくんが新聞のいじめの記事に書いた
文章が絵本になったそうです
とても良い文章なので場害ですが読んでみて下さい
中学一年生のとき、
吹奏楽部で一緒だった友人に、
だれも口をきかなくなったときがありました。
いばっていた先輩が、
三年生になったとたん、
急に無視されたこともありました。
突然のことで、
ぼくにはわけがわかりませんでした。
でも、さかなの世界と似ていました。
たとえば、
メジナというさかなは、
海のなかで仲良く群れて泳いでいます。
せまい水槽に一緒に入れたら、
一匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。
けがをしてかわいいそうで、
そのさかなを別の水槽に入れました。
すると、
残ったメジナは、他の一匹をいじめ始めました。
助け出しても、
また次のいじめられっ子が出てきます。
いじめっ子を水槽から出しても、
新たないじめっ子があらわれます。
広い海のなかなら、こんなことはないのに、
小さな世界に閉じこめるとなぜかいじめが始まるのです。
同じ場所にすみ、同じえさを食べる、
同じ種類同士です。
中学時代のいじめも、
小さな部活動でおきました。
ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」と聞けませんでした。
でも、仲間はずれにされた子とよくさかなつりに行きました。
学校から離れて海岸で一緒に糸をたれているだけで、
その子はほっとした表情になっていました。
話を聞いてあげたり、
励ましたりできなかったけれど、
だれかが隣にいるだけで、
安心できたのかもしれません。
ぼくは変わりものですが、
大自然のなか、
大好きなさかなに夢中になっていたら、
いやなことも忘れます。
大切な友だちができる時期、
小さなカゴのなかでだれかをいじめたり、
悩んでいたりしても、
楽しい思い出は残りません。
外には楽しいことがたくさんあるのに、
もったいないですよ。
広い空の下、広い海へ出てみましょう。
「さかなのなみだ』さかなクン