NO.9539127
切ない専用です 4
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328 名前:切ない◆MjQ3MTBj:2021/09/29 16:26
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本日退院しました。
(入院前のPCR検査は陰性でした)
手術も無事終わりました。
夫は入院日に送ってくれて医師の説明を聴き、帰ってゆきました。
医師が感心するほど熱心に質問し(にわかで仕込んだ知識)
「妻が心配な夫」を熱演。
嘘なのを知っているので白けた気持ちでした。
なんと個室が塞がっていて(コロナの関係)人生初・ふたり部屋に。
夫は「妻は個室しか入ったことなくて」と看護師さんに心配そうに話していましたが、私とふたりだけになると
「あー、良かった。個室は高すぎるんだよ」
(保険では差額ベッド代が出ない)
同室の方はカーテンを閉め切り、結局どういう方か判りませんでした。
巡回の医師や看護師さんとの話声から高齢の女性であるということだけが分かりました。
手術の日、夫は普通に出勤。
入院の日から2泊、実家に泊まっていました。
もちろん帰りに病院に立ち寄ることもしません。
手術が終わったのかどうか、LINEひとつ寄越しませんでした。
今日午前中、迎えに来て、医師や看護師さんに丁寧にお礼を言う夫。
「いいご主人ですね」と看護師さん。
いいえ、全部演技です。
内心は「入院なんてするんじゃねえよ。金ばかりかかるクソ女」と思ってますから。
そのくせ、母親が転んだだけでも仕事を早退するようなマザコン男ですから。
私を家まで送ると実家へ戻って仕事(在宅勤務)するという夫。
何か食べたいものはないか、など一切訊かず、徹底的に無関心。
「ジムに行くけど洗濯物持ってきちゃダメだよね?」
「今日は洗濯できない」
「じゃ、母さんに頼むからいいや」
「今日も泊まってくれば?」
「なんか疲れちゃったんだって。今日帰るんでしょ?って訊かれたよ。
あと心配してたよ」
「ありがとうございますって伝えておいて」
「分かった」
妻が退院した日にジム。
信じられない神経。
父は母が病に倒れたとき、あらゆるツテで良い病院を探していました。
驚くほど詳しく病気のことを調べていた。
手術の日、朝からつききりで終わるのを待っていました。
亡くなった時の落ち込みようは、娘の私でさえ見ていられないほどでした。
夫はきっと私が死んだら万歳でもするんじゃないですかね。
でも他人の目には「妻を喪って悲しみに暮れる夫」にしか見えないに違いありません。