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移民問題」に火をつけたメルケル、流されなかった安倍晋三【白川司】
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0 名前:匿名さん:2022/08/24 21:42
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抜粋です。
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メルケルと安倍晋三:2015年の分かれ道
2015年、シリア内戦を受けて、ドイツのメルケル首相が「移民受け入れ宣言」をおこない、数十万人の移民を受け入れることにした。「メルケルにノーベル平和賞を」という声も上がり、世界中から絶賛を浴びるとともに、メルケル首相は時の人となった。
当時、メルケル首相と同様に保守政党に属しながらリベラル政策を次々と実行していた日本の安倍晋三首相に対しても、「日本は中東難民を受け入れないのか」と問われた。安倍首相は、外国人記者に「日本は女性や年配者の力を活用していく」という理由から中東移民は受け入れないと述べて、批判を浴びた。
当時はこの安倍首相の回答の真意を理解できない人がかなり多く、日本のマスコミはその真意を糺すこともせずに、安倍首相を批判した。
しかし、このときの安倍首相の言葉をひそかに評価している保守的立場の政治家や識者もヨーロッパにはいたようで、現在の保守運動に「日本を見習おう」というスローガンを見ることがあるほど、一部に強烈なインパクトを残したのだ。
メルケル首相が移民を受け入れることにしたのは、人道的意図だけでなく、ドイツで深刻な労働者不足が起きていたからだ。シリア内戦で最初に移民を希望していたシリア人には、IT技術者などドイツが喉から手が欲しい人材も数多くいたので、それを総取りする意図もあった。
安倍首相はそのことに触れ、「日本はまだまだ活用すべき力がある」として、移民を受け入れる必要性を否定したわけだ。