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めちゃくそに言われだしたタイタン設計

0 名前:匿名さん:2023/07/01 15:42
設計時点で破断が約束されていた潜航艇タイタン
生半可な知識が生んだ悲劇を繰り返すな
2023.7.1(土)
伊東 乾

 タイタン号の製造に使われたカーボンファイバー素材は、ボーイング社がジャンボジェット用に準備し、使用期限を過ぎてしまったものをかなりの安値で購入したらしい。

 今回の事故(事件)を引き起こしたオーシャンゲート社のストックトン・ラッシュCEO(最高経営責任者)が生前語っていたと報道されています。

 さらには、2019年4月、タイタンがバハマ諸島沖で潜水した際、潜水艇の専門家が船体に亀裂が入るような「やばい音」を耳にし、ラッシュCEOに忠告したのに、全く耳を貸さなかった経緯も報じられています。

 これらは炭素繊維の物性を少しでも理解していれば、高校生にも理解できる分かりやすい脆性破壊の状態を如実に示しているわけですが・・・。

ダイヤモンドも叩けば割れる
 多くの人がダイヤモンドは硬いと、どこかで聞きかじって知っているかと思います。

 しかしダイヤをハンマーでぶっ叩けば、実に簡単に粉々に割れてしまう。

 こうした基本的な物性をオーシャンゲートのラッシュCEOは全く理解していなかった、あるいは極端に軽視していたことが察せられます。

 タイタンに使用されていたのはジェット航空機体用のカーボンファイバー素材、つまり炭素繊維で、ダイヤモンドと同様、一面では極めて高い硬度を示します。

 と同時に炭素繊維は硬いけれど、状況が悪くなると意外に脆く、壊れるときには一瞬にしてベキッとイってしまう。

 今回のタイタンは、引き揚げられた残骸の写真によって、それで潰れてしまった可能性が高いことが分かります。

 どうしてそんな壊れるような潜航艇を作ったのか?

 その原因を今回水死したと思われるストックトン・ラッシュCEO の経歴から察せられる気がします。

 ラッシュCEOは1962年3月に米国カリフォルニア州サンフランシスコで生まれていますから享年61歳だった。

 12歳でスキューバダイビングを始め、18歳でコマーシャル・パイロットとして働きつつプリンストン大学で航空工学を学んでいるので、なかなかの秀才だったことが分かります。

 ただし、子供としてはという話です。

 学卒、テクノロジーの大学院には通っておらず、つまりありものの航空工学を習っただけ、新しい何かを創るのが大学院研究室ですが、それ以前に航空研究からすら離れてしまった。

 ごく短期間、マクダネル・ダグラスでテストエンジニアとして働いているので、自動車でいえば整備士相当の経験が数か月あった。

 車の整備と、新しい車の設計、実装とは全く違う。その程度に、プロとは程遠いエンジニアリングであったことが察せられます。

 さらにその後、ラッシュCEOはUCバークレーでMBAを取得、つまり文転(文系に転向)してお金を儲け始めます。

 テクノロジーも分かるという触れ込みだったのでしょう。幸か不幸かベンチャーキャピタリストとして成功し、食べるのに困ることはなくなったようです。

 そして、技術は完全に素人なのに今回のような事業を始めるお金を集めるネットワークも築き上げた。

 これは両刃の剣としか言いようがありません。

 なぜといって趣味のスキューバダイビングと、学卒程度・プロフェッショナル未満の航空工学を振り回し、

深海観光は巨大なマーケット足り得る!

というドン・キホーテの夢を追いかけ2007年頃オーシャンゲートを設立、一人で事故に遭うならまだしも、罪もない関係者を巻き添えにしてしまったのですから。

 なぜそんな事態を招いたか?

 それは、設計にもタッチしたと思われるラッシュCEOが、アマチュア・ダイバーとしての経験と、40年前学部まででストップした航空工学のごちゃまぜで「ボーイング社が放出した使用期限切れのジェット機体用カーボンファイバー素材を買い込んできて、本質的に沈むように運命づけられた愚かなミス設計の潜水艇タイタンを捏造したから」と察せられます。



こんだけ問題点があって指摘もされてきても止められないってなんなんだろうね。。。
事故後に出る情報を見れば見るほど、散々専門家達が危険だと注意喚起の文書や発言をしてきたんだし、法的に止めれてたらと悔やまれる。
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